龍による死の予言:デンマーク

ランゲラン島のレスティンゲという町が、昔、畑にやって来ては馬や牛を食べる龍に悩まされていました。同じ町に「龍のせいで命を落とすだろう」と予言された男がいて、災いを避けるためにいつも海の上で暮らし、異国への旅に出ていました。


◆龍は退治されたものの、男には意外な「オチ」が待っていました…◆

しかし、龍は絶え間なくレスティンゲに害を起こし、人々を大いに困らせました。そこで彼らは龍を討つことを決意し、武装を備え、全員で外にくりだしました。

激しい戦いが起こり、龍は海岸へ逃れようとしました。龍は、もう少しで逃げ切るところでしたが、後一歩のところで崖から滑り落ちてしまいました。そして、逃げ場を失った龍はひどく身悶えし、尻尾で岸壁を何度も打ちながら息絶えました。そこには深い谷ができ、現在でも「龍の墓」と呼ばれているそうです。

龍を恐れて異国の地へ出て行った男も龍が退治されたと噂に聞き、レスティンゲに帰ってきました。ある日、友人と海岸に龍の墓を見に行きました。死骸があるところに来たとき、男は言いました。

「龍が死んだから、これからは安心して暮らすことができる。結局、予言なんてでたらめだったんだよ」と。その後、龍のほうへ行って死骸を踏みつけました。

しかし、その時、龍の骨が一本靴底を貫通して、突き刺さってしまいました。刺されたほうの足はひどく腫れ上がり、その傷が元で、男は死んでしまったのです。